殺菌灯

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殺菌灯

波長253.7nmの殺菌線を効率良く放射するように、紫外線透過ガラスを用いたランプの総称。照射対象の殺菌だけでなく、空気の流通をさせることで、空中浮遊する菌の殺菌を兼ねることも可能である。

殺菌ランプは253.7nmの波長を多量に放出するランプであるが、可視光線範囲外のため、人間の目で光を感じることはできない。若干ながら青い光を放っているため「殺菌ランプは青い光を放つ」と誤認されがちであるが、殺菌ランプの特性上青色が放出されているだけであり、可視光線である青い光に殺菌効果はない。

厨房や食品工場では細菌類の繁殖を抑えることで、腐敗臭の発生を抑制でき、害虫の増殖を抑制するために殺菌灯が採用される。人体に直接殺菌灯の光が当たらないよう、上向きに開口された形状となっている。

人体に対する殺菌灯の照射は厳しく制限しなければならない。人体が連続して受けられる紫外線の照射時間が定められており、長時間紫外線に曝されると皮膚の深部まで日焼けを引き起こし、発がんにつながる危険性も指摘されている。

紫外線は殺菌効果が高いだけでなく、布や壁紙を退色させ、植物を枯らすことがある。人体に長時間照射すると皮膚に炎症を起こし、肉眼で長時間見つめるのは非常に危険である。

200nm~230nm領域の活用

殺菌効果の高いUV-Cの波長領域のうち、200nm~230nmの「殺菌効果を維持しつつも、人体に対して安全な紫外線領域」を用いた光源の開発が進められている。有人環境にも適合した殺菌光源として、照明器具のほか、光学機器などへの組み込みも検討が進められている。すでに殺菌灯としての商品化もなされており、殺菌・ウイルスの不活性化を目的とした製品である。

220nm付近の出力に特化し、人体に直接照射して殺菌し、かつ人体への悪影響を及ぼさないとして、注目されている光源である。

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