電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > ループ受電方式
電力会社からの受電方式のひとつで、変電所と複数需要家の配電網を環状につないだ構成。需要家はループ構成となっている配電網から常時2回線受電するため、電力会社の片側系統が事故停電を起こしても、自己系統を遮断することで健全な系統からの受電を継続できる。
各需要家の受電設備は、ループを構成するための大規模設備が必要となり、かつ保護継電器や電路の監視を行わなければならないため、設備コストは1回線受電や2回線受電よりも過大となる。主に22kV~66kVでの特別高圧による配電網で使用されている。ループ配電網には大規模需要家が多数接続されており、波及事故による影響は甚大となるため、その保護システムは大規模である。
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