電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > ニッケルカドミウム電池
繰り返し充放電可能な二次電池の一種で、陽極に水酸化ニッケル、陰極に水酸化カドミウムを使用し、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いたアルカリ蓄電池の一種。「ニカド電池(ニッカド電池)」とも呼称される。
高効率な放電特性を持ち、経済性の良好な二次電池のひとつだが、自然放電が大きく、定格電圧が一次電池の1.5Vよりも小さい1.2Vのため、適用不可能な電気機器も多い。
充放電回数は500回程度まで可能だが、自己放電が大きいため放置による容量低下が大きい上、放電していない状態で継ぎ足すように充電すると、本来持っている容量まで充電できなくなる「メモリー効果」の影響がある。リチウムイオン電池など高性能な電池の普及により出荷量は減少している。
カドミウムは環境負荷が非常に高く有害物質として分類されるため、カドミウムを水素吸蔵合金に置き換えた「ニッケル水素電池」が普及している。
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