電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > モックアップ
建物や造作物、サイン、照明などを実際に施工する前に、実物大原寸の模型を製作して事前確認を行うこと。設計図や施工図だけではイメージが難しい部分を実際に製作して確認するのが基本である。
同じ形状の部材を大量に製作する場合も、モックアップでサンプル確認を行う。多数設けられるサイン看板はモックアップを製作して確認するのが一般的である。
外壁の塗装色は、周辺環境や日光の当たり方によって大きく変化し、表面材質による変化も著しい。実際にサンプルを製作し目視確認することで、設計意図を満足し、調和した意匠性となっているかを確認する。
モックアップ作成にはコストと労務が必要であり、設計図の作成段階で、どの部分をモックアップ対象とするか取り決めるのが重要である。部材や塗装色だけでなく、内装をサンプルとして製作する事例もある。
ホテルの客室では、数百に渡って同様な形状の部屋を作らなければならず、代表的な仕様の部屋を実際に製作して、問題点や改善点を抽出する。照明や什器備品、家具、ベッド、冷蔵庫といった全ての要素を配置し、完全な状態の客室を再現して使い勝手や不具合を検討する。
外壁の塗装色、素材感、照明の見え方など、関係者が一同に介して模型やサンプルを確認し、問題点や改善点の洗い出しを行う。
サイト内検索