埋設表示シート
電力ケーブルや通信ケーブル、電線管路などを地中埋設する際に、その上部に敷設する埋設物を示すための埋設物表示シートである。埋設表示シートは地中埋設物と地表面の中間地点に埋設することで、掘削工事などで重機に巻き込まれないよう警告する役割を果たす。重要インフラとなる高圧ケーブルや弱電通信ケーブルの上部に敷設するのが一般的な施工方法である。
埋設表示シートは、地下埋設物の直上(通常は埋設物から30cm〜50cm程度上の土中)に敷設する。ポリエチレンなど腐食に強い素材であるため、長期間に渡って埋設された状態であっても劣化が進むことは少なく、掘削工事時の安全対策として効果的である。「この下に重要物がある」ことを、作業員に視覚的に警告することで、重機で引っ掛けるといった事故を予防する。
埋設表示シートは赤や黄色など視認性の高い原色のテープで、延伸性の高い素材を織り込んだ製品が一般的。ダブルまたはトリプル折りとなった製品を使用すれば、掘削工事の際に重機に引っ掛けられたとき、簡単に千切れることを防止し、かつ折り目が広がることで視認性が高まる。
なお、高圧ケーブルなど重要インフラの場合、埋設深さは1.2mなど比較的深い位置になることから、地中300mm程度と、配管上部300mm程度というように、2段に敷設するとより効果的である。
埋設表示杭
埋設標示杭や標示ピンは、地上から埋設物の経路を特定するために設置される。地表面にコンクリートによる埋設物標示杭を設けると更に安全性が高まる。プラスチック製やコンクリート製があり、天面に「ガス」「水道」などの文字と、経路を示す矢印が刻まれているため、埋設されているインフラの種別を認識できる。
中継ハンドホールやボックスカルバートなど、施工の拠点となる部分の周辺に埋設物標示杭を設けると、埋設管路の方向が識別できるため安全性が高まる。埋設表示杭はコンクリート、アスファルト、インターロッキングなど各種の床仕上げに適合する製品が多数ある。
埋設表示杭は、埋設配管が直線的に敷設されている部分や、曲がりがある部分、ハンドホールのどちらの方向から配線が出ているかといった情報が明確になることから、将来の改修工事時に埋設配管を損傷しないように、適宜表示杭を打ち込むと良い。












