電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > マイクロホン
2024.2.17
音のエネルギーを電気エネルギーに変換する装置で、単に「マイク」という名称でも呼ばれる。放送設備に対して音声を入力する装置として、業務放送設備やPA装置、会議システムに広く使われている。
マイクロホンに音声を入力すると、音声信号は電気信号に変換される。変換した電気信号は小さく、そのままの大きさで建物全体に伝送するには足りないため、アンプを経由して信号を増幅する。
増幅した電気信号はスピーカーに送られ、音として再度変換されて音声が流れる。マイクだけでなく、CGプレイヤーや有線放送チューナーなど複数の入力装置がある場合は「マトリクスユニット」と呼ばれる「入力信号を優先制御する装置」を経由してスピーカーに伝送する。
マイクロホンには、コンデンサマイクロホンと、ダイナミックマイクロホンがある。コンデンサマイクロホンは周波数特性が良く、ピアノなど「繊細な音の集音」に適しているが、大音量や破裂音などで故障しやすく、マイクに電源が必要という欠点がある。
ダイナミックマイクロホンは機械的振動や破裂音・大音響に強く、湿気にも耐える強度や、電源不要という利点があるが、音を拾うための感度が低く、集音レンジが小さいという欠点がある。
放送設備全般の設計の詳細については業務放送・非常放送設備の計画と設置基準を参照。
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