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空気管

差動式分布型感知器として使用される熱感知器のひとつ。熱感知器では最も高い「高さ15m未満」までを警戒できるという特徴があるため、体育館など高天井の大空間に使用される。熱による膨張を利用するという簡単な原理で動作する感知器である。

外径2mmの銅製管で構成されており、火災による急激な熱変化を検出すると、検出部のダイヤフラム部分が膨張して接点を閉じ火災受信機に信号を送信する。急激な温度変化を検出する仕組みであり、暖房器具や日射による温度変化など緩慢な温度上昇を火災信号と認識しないよう、膨張空気を逃がすためのリーク孔が設けられている。

空気管式の感知器の点検・試験は、検出部にある試験孔に空気を注入し、ダイヤフラムを急激膨張させることで接点の動作確認を行う。検出器は空気管長100m以内ごとに1箇所必要である。

空気管にメッセンジャーワイヤーが付与されている製品もあり、施工性向上が図られている。空気管は直径2mm程度の極めて細い銅管であり、造営材への固定はステップルなどを使用する。空気管を接続する場合、張力を掛けると抜けることがあるので、接続スリーブの前後を緩やかにカーブさせ、ステップルや鉄線に張力を負担させる。スリーブに張力を掛けない施工方法が望ましい。

消防法により、空気管を敷設する場合、耐火構造では「相互間隔9m以内」、耐火構造以外では「相互間隔6m以内」での配置を行うのが定められている。そのほかにも、壁面からの離隔は1.5m以内、天井面から0.3m以内の位置に設けるなど、その配置計画には厳しい数値規定がなされている。

空気管式による熱感知器での警戒は屋内で使用するのが原則であり、直射日光や天候の変化による温度変化の著しい屋外に使用すると、ダイヤフラムが急激膨張してしまうため誤動作の原因となる。

差動式分布感知器として「熱電対式」という分布型感知器があるが、これは空気管とは違い、熱を検知した部分に対して「ゼーベック効果」を利用し起電力を発生させる方式である。検出器の個数を少なくできるという利点があるが、コストは高い。

熱感知器、煙感知器の設置基準や設計詳細については感知器の仕様と設置基準を参照。

 
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