電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > コルゲートケーブル
波付き金属をがい装としたケーブルで、圧縮や衝撃、内圧に対する強度が高いため直接埋設による敷設工事が可能である。スチールコルゲートケーブルとも呼ばれる。ケーブル表記として「MAZV」が付記される。
心線、内部シースなどケーブルを構成する部分が波付き金属及び防食層によって覆われているため、防蟻性・防鼠性が極めて高く、かつ耐久性に優れるという特徴がある。コルゲートケーブルは電力ケーブルだけでなく、制御ケーブルや通信ケーブルにも適用可能で、VVF、CV、CVVなど各種ケーブルに適用できるため、多数のラインナップがある。
シース外面に、波付鋼管で覆われたスチールコルゲートを構築し、さらに外側を黒色ビニルによる防食処理が施されている。張力を掛けるとビニル層に傷をつけることがあるので取り扱いに注意が必要となる。
コルゲートケーブルは可とう性に優れており敷設工事が容易で、直接埋設による施工が可能なため電線管を使用しなくても良いため工数の削減に寄与するが、ケーブルを直接埋設するため、障害が発生した場合はケーブル交換のために掘削工事が必要となる。
電線管による敷設であればケーブルの引替が可能だが、コルゲートケーブルを直接埋設する場合、故障時の保守性が極めて悪い。
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