電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > こう長
電線を敷設する際の2点間距離であり、「亘長」と記載する。電気設備分野では、キュービクルから分電盤までの距離など、ケーブルを敷設する長さを示す指標である。
こう長は、対象となる電線が単線であっても複数対であっても同一であり、電線の総延長を示すものではない。デュプレックスやトリプレックスといった複数対の電線であっても、同じ値がこう長として示される。
幹線計算において、電圧降下計算を行う場合の電線長さや、架空電線路における張力計算時の電線長さに用いられる。こう長が長いほど、電圧降下の値は大きくなる。
電線を敷設する場合、配管やラックの勾配、EPSによる立ち上げ、立ち下げ、天井裏など高所から分電盤までの立ち下げというように、施工的な配線ルートを考慮して長さを算出しなければならない。水平投影面積で長さを算出すると、実際の施工では大きく長さが変わるため注意を要する。
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