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高演色性蛍光灯

赤・緑・青の3色を発光効率の良い蛍光体で発光させることで、高い演色性を実現した蛍光灯。Ra80を超える値であれば、十分な演色性が確保されていると判断できるが、光束を有線する用途であれば、Ra70程度であっても許容される。

一般の3波長形蛍光灯は演色評価数Ra84という比較的高い数値を示しており、日常利用であればほとんどの「物体本来の色味」の表現が可能であるが、美術館や展示場であるとRa84程度では不測であり、照射対象本来の色を表現できない。

美術系施設における演色性

美術系の施設では、展示物の本来の色を適切に表現するため、できる限り高い演色性を持つ光源が求められ、高演色性蛍光灯が広く採用されていた。高演色性の蛍光灯は演色評価数Ra95~Ra99という極めて高い数値を示し、照射対象の本来の色をきれいに表現できるため、展示物を照射する局所照明として利用される。

照明器具から放出される熱や紫外線により、美術品への劣化が懸念されるため、美術品用の蛍光灯は紫外線をカットし、かつ演色性の高い特殊な蛍光灯が作られているが、近年では蛍光灯に替わりLED照明に置き換えられている事例が多い。

LED光源は紫外線放出量が少なく、熱の放出が非常に小さいため、美術品への外的な劣化要因を低減できる。LEDの技術開発が進み、蛍光灯や白熱灯同様、極めて高い演色性の光源の製作が可能となったため、多くの施設でLED光源が採用されている。最高値である平均演色評価数Ra99という演色性が実現できている。

演色性と光束の関係

蛍光灯・LED共に、演色性を高めるほど光束は低くなる。消費電力に対して得られる光束値が小さくなり、効率の低下により消費電力が大きくなるというデメリットを許容しなければならない。

演色性だけでなく光束も同時に必要とする場合、Ra80程度まで演色評価数を落とし、光束確保を優先するという選択肢も考えられるが、Raを優先して求めるのであれば、消費電力の増大は避けられない。

演色性は、理想的な光(基準光源)と比べて「どれだけ忠実に色を表現できるか」を数値化した指標であり、数値が高いほど「きれいな光」になるという指標ではない。演色性が高いほど「鮮やかに見える」「綺麗に見える」という見解にはならず、説明時には注意が必要である。

 
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