電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 業務用電力
高圧または特別高圧で受電し、電灯と動力を合わせて使用する電力契約メニュー。契約電力が50kW以上となる需要家は原則として高圧受電としなければならないが、高圧受電を行う需要家は、業務用電力をはじめとしたいくつかの契約メニューから、運用する施設に適した契約を選定する。
住宅には適合しない契約であり、オフィスビルや商業施設、ホテルの契約に適した内容である。
全国の電力会社の標準メニューのひとつであり、業務施設や商業施設など、平日昼間に電気の使用が多い需要家に適した料金メニューとなっている。エアコンの消費電力が多くなる「夏期」は料金が割増されており、その他の季節は若干金額が安価である。
業務用電力契約では、実際に発生した最大需要電力に基づいて基本料金が決定する。実際に使用した最大電力に基づき、1kW単位で計測されたデータから基本料金と、1kWhあたりで加算される従量料金の合算金額が、電気料金として請求される。
請求される電気料金は「力率」が考慮され、力率85%を基準とし、1%改善するごとに基本料金の1%が割引として適用される。逆に力率が悪化すれば、電気料金は1%ごとに割増となる。
サイト内検索