電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 規約電流
誘導電動機の保護計算を行う場合に、汎用電動機の配線用遮断器や、ケーブルサイズを選定するための全負荷電流値。
全負荷電流値は、メーカーの測定値が入手できればより確実な保護計算が可能だが、誘導電動機の定格電流が不明な場合は、内線規程に定められた「規約電流」を使用しても良いとされている。
規約電流の数値は電動機の全負荷電流値であり、200V、400Vの誘導電動機において、その出力ごとにアンペア数が定められているため、電線サイズや配線用遮断器のサイズ選定が可能となる。
規約電流を使用することで、電動機を保護する遮断器選定や配線設計を行う場合に、メーカーの数値に依らずとも「汎用電動機」として設計を行えるが、メーカーが全負荷電流値を提示している電動機や、エアコンなどインバーターなどを搭載した電動機を対象とする場合、規約電流による計算はできない。
規約電流の設定のほか、電動機の始動方式による電流の違いや、保護システムの詳細については電動機の始動方式と始動電流を参照。
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