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逆相

三相交流回路の相回転が逆になった状態で、三相誘導電動機は逆回転となる。時計回りに回転するよう磁石を配置した設計の電動機が、反時計回りに回転を始めた場合は「逆相」の状態である。

電動機が順方向に回転する設計の場合、逆方向に回転することを想定していないため、過剰に抵抗が発生したり、冷却機能が損なわれるなど、異常加熱や焼損の原因となる。

ファンやポンプは、回転方向によって気流や水流の発生方向が決められている。電動機が逆方向に回転すると気流・水流が目的の方向に発生しないため、ポンプやファン本体には気流や水流の方向を示す矢印が示されている。反対方向に回転を初めた場合、3本線のうち2本を入れ替えると、回転方向が反転する。

逆相結線によるモーターの逆回転を防止するための「逆相リレー(逆転防止リレー)」を設け、逆走状態での起動スイッチの動作を抑制する制御が用いられる。逆相リレーを設けることで、逆相状態ではマグネットコンタクターが動作せず、モーターが始動できないため安全装置として働く。

モーターやポンプは正回転することを前提に製作されており、逆回転によって抵抗が増えたり、電動機が所定の性能が発揮できないので、施工完了後に検相器で回転方向を確認するのが基本である。

発電機から不平衡負荷への電源供給を行うと、回転子磁界と逆方向に電流が流れる。これは「逆相電流」と呼ばれ、逆相電流が過大であると発電機が異常振動したり、固定子の発熱など故障につながるおそれがある。逆方向の電流によって有効なトルクが減少するため、効率や出力そのものの低下につながる。

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