電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > カットオフ
照明器具の光源部を視線外にすることで、不快なまぶしさ(グレア)を回避する照明手法のひとつ。遮光角とも呼ばれる。
主に、照明器具本体の性能として記載されていることが多く、カットオフ角度30度という記載であれば、光源の水平方向30度に対して、光源が直接見えないように製作された照明器具であることを示している。
ダウンライトや道路照明など、下向き配光の照明器具に対して、歩行者や運転者に対して不快グレアを与えないよう、カットオフ角度を配慮した設計を行う必要があるが、カットオフ角度が大きい照明器具は水平方向への光の放射を制限しているため、照明器具間の距離を小さく抑えなければ、均斉度が悪くなり光のムラが発生する。
周囲が明るい場所や、商業施設のように照明器具本体の輝度を活かした設計にあっては、セミカットオフやノンカットオフの照明器具を選定するのも一案である。
学校の教室など、長時間に渡って同一の光環境となる場所では、グレアの発生が致命的な設計不具合につながるおそれがあるため、カットオフ角度に配慮し、グレアが発生しない設計とすることが望まれる。
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