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火災時管制運転

 

火災時管制運転の概要

火災時管制運転とは、建物内で火災が発生した際、エレベーターを通常の移動手段としてではなく、利用者を安全に避難させることを優先したモードに切り替えるシステムのことである。火災信号を受信すると、エレベーターは直ちに通常の運転を中断し、予め設定された避難階へ直行する。

導入の目的と煙突効果の防止

エレベーターの通り道である昇降路は、建物内を縦に貫く煙突のような構造になっている。そのため火災時には煙の通り道となり、上層階へ有害な煙を急速に拡散させる煙突効果を助長する危険性がある。また、火災による電気系統の短絡でかごが階間に閉じ込められるリスクも高まる。

こうした二次災害を防ぐため、火災発生時にはエレベーターの使用を直ちに中止し、利用者を速やかに外部へ脱出できる階まで運び出した上で、運転を休止させる必要がある。

管制運転の動作フロー

火災時管制運転は、自動火災報知設備の感知器が作動するか、防災センターなどの管理室にある管制スイッチを手動で操作することで開始される。管制運転が発動すると、エレベーターは次のような動作を行う。

まず、かご内の行き先ボタンや各階の呼び出しボタンの操作をすべて無効化する。走行中のかごは最寄りの階には停止せず、避難階までノンストップで走行する。これは、火災が発生している階で不用意に扉が開いてしまい、かご内に煙や炎が侵入するのを防ぐためである。

避難階に到着すると扉を開放し、乗客に退避を促すアナウンスを流す。乗客が全員降りたと想定される一定時間が経過した後、エレベーターは扉を閉め、その場で運転を休止する。これは、避難遅れや事情を知らない人が誤って乗り込むことを防ぐための措置である。

消防運転への切り替え

管制運転によって避難階で休止したエレベーターは、その後到着した消防隊が専用の鍵を使用することで、消防活動専用のモードである消防運転へと切り替えることが可能となる。これは消防隊員が消火活動や救助活動のために使用するものであり、一般の利用者が避難のために使用する管制運転とは明確に区別して運用される。

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