電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > カテナリー照明
「カテナリー線」と呼ばれる給電線を併設したワイヤーに照明器具を吊り下げた照明手法。建築物間や支柱間にワイヤーを張り、照明器具を吊り下げる。電車線とも呼ばれ、列車に電力を伝達するための設備として吊架線が用いられているが、これもカテナリ方式である。
カテナリー方式の照明器具は、主に演出照明として商業施設などで多用されている。照明器具の色を変化させることで、空中に浮いた照明器具をきらびやかに見せることができ、誘目性の高い照明演出が可能となる。
演出用途のほか、道路に沿って等間隔に照明器具を吊り下げて照射する道路照明の方式を指すこともある。
建築物間にワイヤーを張って照明器具を吊るせば、支柱がないため光源だけが浮いているように見せられるが、風によって照明器具が揺れるため、保守性が悪く、振動による本体の破損も懸念される。
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