電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 片反射笠照明
片反射照明器具とは、反射笠が片方向に設置されている直管形の照明器具であり、一方向に対して効率的に光を照射することができる。
片方向に配光が限定された特殊な照明器具であり、駐車場の外周部や機械室の壁付照明など、一方向に対して光を照射する必要がある場所で使用されることが多く、壁面照射用のウォールウォッシャーとしても利用することができ、用途は幅広い。
片反射照明器具は、天井面と壁面のどちらにも設置することができるが、天井面に設置する場合、反射笠の裏面が見えてしまい意匠上好ましくない。従来は蛍光灯専用の灯具であったためFLランプやHFランプを使用していたが、現在はLED直管ランプの普及により、LEDランプを使用可能な片反射笠照明器具が多数生産されている。
片反射照明器具は、一方向に対して光を照射することができることから、方向を限定した効率的な照射が可能となる。LED直管ランプが使用可能であることから、省エネルギー化が可能となり、ランプ交換の頻度を減らすことが可能となる。
しかし、反射笠が片方向に限定されているため、照射する範囲が狭くなり場合があることや、意匠上の問題となることも考えられる。片反射照明器具を使用する際には、設置場所や照射範囲などを考慮する必要があり、適切な設置場所や照射範囲を選定することで、より効率的な照明を実現することができる。
サイト内検索