電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 可視光線
光として人間が感じられる電磁波の波長で、人間が脳で「色」として認識できる範囲。
人間の目は、約380~770nmの範囲を光として感じることができ、これは「可視領域」と呼ばれている。可視領域の光を目の網膜が感知すると、これを色として認識できる。380~770nmの範囲を外れると、光として認識できない。
波長によって色を感じることができ、波長の長さによって色味が変化する。波長の長さによって感じられる色の変化は下記の通り。色の変化・並びは「スペクトル」と呼ばれる。人間の目は「虹の七色」の範囲が認識できる。
可視領域の範囲外は、色として認識できないため「不可視光線」と呼ばれる。380nm以下は「紫外線」、770nm以上は「赤外線」として区分され、これらは光として認識できない。
紫外線は、人体の皮膚に影響を与えることが知られており、皮膚の変色や日焼けといった影響を及ぼす電磁波のひとつ。殺菌にも活用されており、人為的に殺菌効果の高い周波数を放出する「殺菌灯」という照明器具も普及している。光として認識できないが、肉眼で長時間見つめると眼球に重篤な被害を引き起こすため注意を要する。
殺菌効果のある253.7nmの波長を多量に放出している殺菌灯は、若干の青い光を放っている。青い光に殺菌効果があると誤認しがちであるが、253.7nmの波長は不可視光線であり、人間の目には認識できない。ランプの特性として450nm近くの青い波長を含むためである。
赤外線は、リモコンや携帯電話の信号伝送に用いられる。電波のひとつとして、赤外線受信方式が携帯電話の通信技術「IrDA規格」として普及している。高温の物体からより多く放出されるため、暖房器具からの放射されるため「熱線」とも呼ばれている。
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