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かご形誘導電動機

かご形の回転子を持つ誘導電動機で、三相電力を供給することで大きな回転力を得られる。電動機の中でも構造が簡単であり、高い安定性と耐久性を持っているため、設備用ファンなどで広く普及している。

直流電動機など構造な複雑な電動機では「ブラシ」「整流子」といった各種部品が設けられているが、かご型誘導電動機ではこれら装置が不要であり、メンテナンス性能が高い。

速度制御が難しいといわれた誘導電動機であるが、インバーターの普及により周波数制御が容易となったため、国内で用いられているファンのほとんどがかご型誘導電動機である。インバーターの多用は電源系統の高調波による汚染を広げることに注意を要する。

始動電流が大きく始動器が必要

かご形誘導電動機は始動時に掛かる電流が非常に大きく、定格電流の5~8倍の電流が、電圧印加の瞬間から定格速度に至るまでの間に発生する。

発生する始動電流により発電機や変圧器への負担が大きく、長時間に渡って始動電流が流れると、配線用遮断器のミストリップを誘発するため、始動電流に耐える発電機や変圧器を用意し、配線用遮断器の容量選定においても始動電流によるトリップが動作しない選定が求められる。

7.5kW程度の小型機種であれば電圧を直接印加するだけの「全電圧始動」でも始動可能だが、11kWを超える中型以上の規模であれば、スターデルタ始動やコンドルファ始動といった特殊な始動器が必要となる。

電動機の種類や、過負荷保護の考え方については電動機の種類・保護・遮断器選定を参照。

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