インターロック
誤操作を物理的・電気的に阻止する安全機構
インターロック(Interlock)は、機器の操作や動作において、特定の条件が満たされない限り、その操作を受け付けない、または次の動作へ移行させないようにする安全装置および制御論理のことである。ヒューマンエラーによる事故や設備の破損を未然に防ぐためのフェイルセーフ機能として不可欠である。
電気設備分野におけるインターロックは、主に「誤操作による短絡・地絡事故の防止」と「機器の保護」を目的としており、シーケンスによる電気的インターロックと、物理的な錠前や連結棒を用いる機械的インターロックに大別される。
受変電設備におけるDSとVCBの協調
高圧受変電設備において重要かつ代表的な事例は、断路器(DS)と遮断器(VCB)のインターロックである。断路器はアーク消弧能力を持たないため、負荷電流が流れている状態で開放操作を行うと、接点間に激しいアーク放電が発生し、相間短絡や地絡、および操作者の火傷・感電事故を引き起こす。
これを防ぐため、「遮断器が開放(OFF)状態でなければ、断路器の操作ハンドルを動かせない」という機構を設ける。具体的には、遮断器の補助接点(b接点)を介して断路器の操作コイルを励磁する電気的ロックや、遮断器の開閉状態と連動する機械的なロッドで断路器のハンドルを拘束する機械的ロックが採用される。点検時においても、この手順を無視できないようにすることで、作業者の安全を担保している。
電動機制御と電源切替への応用
インターロックは動力制御盤でも多用される。例えば、誘導電動機の正逆転制御(可逆運転)においては、正転用電磁接触器(MC-F)と逆転用電磁接触器(MC-R)が同時に投入されると電源短絡(相間短絡)が発生する。これを防ぐため、互いのb接点を相手側のコイル回路に直列挿入し、一方が動作している間は、もう一方が絶対に投入できない回路構成(相互インターロック)とするのが基本である。
また、商用電源と非常用発電機を切り替える自動切替開閉器(ATS)や双投スイッチにおいても、異電源同士の突き合わせ(非同期投入)を防止するため、厳重な機械的・電気的インターロックが施されている。
インターロックの解説のほか、遮断器や断路器の動作特性や仕組みについては断路器・負荷開閉器・遮断器の特性と選定方法を参照。












