電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 位相(位相角)
周期的に変化する波の、任意の起点に対する相対角度。位相は、電圧と電流の波形のずれを表す指標となり、交流回路では重要な要素となる。
建築電気設備分野では通常、電圧を基準にして電流がどの位置にあるかを示すことになる。回路にコイル成分があると電圧に対して電流が遅れ、コンデンサ成分があれば電流は進んでしまう。電気回路に接続される負荷は多くが電動機であり、コイル成分が多いため遅れ力率となる。対して、白熱電球や電熱器は電圧と電流の位相にずれは発生せず「力率1」の理想的な負荷となる。
電圧に対して電流が遅れている場合は「遅れ力率」、電流が進んでいる場合は「進み力率」と表現し、無効電力の発生に影響するため、進相コンデンサによって力率改善を行うの対策が行われる。
単相は位相が一つ、三相は位相が三つとなっており、120°ずれた位相により回転磁界の発生に影響を及ぼすため、主に誘導電動機に理論が活用されている。
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