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フロートスイッチ

液面検出の原理と接点動作

フロートスイッチ(Float Switch)は、液面の上下動に伴うフロート(浮き)の傾きや位置変化を利用して接点を開閉する、水位検出用の制御機器である。主に排水槽や受水槽におけるポンプの自動運転制御に用いられる。

構造としては、中空の樹脂製フロート内部にマイクロスイッチが内蔵されており、水に浮いてフロートが反転または傾斜することで接点信号(ON/OFF)を出力する仕組みとなっている。単体では「接点」としての機能しか持たないため、制御盤内のリレーやマグネットスイッチと組み合わせることで、ポンプの始動・停止を行う。

地下ピットに設置された排水ポンプ

多点検知による自動制御シーケンス

排水ポンプの制御においては、通常2個から4個のフロートスイッチを高さ(深度)を変えて設置し、それぞれの信号を組み合わせることで複雑な制御を実現する。

一般的には、「停止水位」「始動水位」「満水警報水位」「渇水警報水位」の4点を設定する。水位が上昇して「始動フロート」が動作するとポンプが運転を開始し、水位が低下して「停止フロート」が復帰するとポンプが停止する自己保持回路を構成する。

さらに、ポンプ故障などで水位が異常上昇した場合は「満水フロート」が動作して中央監視盤へ警報を発報し、逆に水位が異常低下した場合は「渇水フロート」がポンプを強制停止させ、空転によるモータ焼損事故(エア噛み)を防ぐインターロックとして機能する。

工事区分の明確化と設計調整

フロートスイッチの設置工事において、電気設備工事と機械設備工事(管工事)の区分(デマケーション)は、設計段階で明確にしておく必要がある。

一般的に、ポンプの運転制御に関わるフロートは機械工事が担当し、満水・渇水などの警報用フロートは電気工事が担当するケースが多いが、これらを一つの端子箱や制御盤で一括管理する場合もあり、現場ごとに取り決めが異なる。また、制御用と警報用を兼ねることは、故障時のリスク分散の観点から推奨されず、それぞれ独立した系統として計画することが望ましい。

動力制御盤の設計手法については動力制御盤の設計と計画を参照。

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