電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 母線
受変電設備の主回路になる導体。高圧受電の需要家においては、変圧器二次側から配電用遮断器に至るまでの電線路を母線とし、配電用遮断器から分電盤までの電線路は幹線して区別されている。
母線には大容量の電力を負担できる銅帯やバスダクトが使用されることが多く、1,000~2,000Aを超える大電流を流すこともある。
母線は発電機や変圧器が接続されている中枢部分となるため、母線そのものを点検するためには施設全体の停電を伴うことになる。大規模施設の受変電設備において停電範囲を限定したい場合、母線連絡遮断器を設けることで、停電範囲を限定しつつ母線の点検が可能とする計画が望まれる。
母線連絡遮断器を設ける場合、1台のみでは母線連絡遮断器本体の点検に全停電を伴うため、遮断器本体の点検をするために交互停電ができるよう2台直列で設けるのが一般的である。
なお小規模需要家であれば、母線連絡遮断器を設けるのはコストに見合わないため、点検の場合は全停電とするのが通常である。
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