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ホーンスピーカー

ドライバユニットとホーンで構成されたスピーカーのひとつで、メガホン形状となっているのが一般的。ホーンスピーカーは指向性があり音の通りが良いため、効率良く音声を遠距離まで到達させられる。出力音圧110dB以上という大音量の製品が一般的。

ホーンスピーカーの器具前面はホーンマウスと呼ばれる広がった形状となっており、駐車場放送や屋外・地域への広報放送など、遠方に対して音を伝達させたい場合に用いることが多い。

堅牢で耐久性の高い製品が多種生産されており、屋外で使用する用途がほとんどであることから、防水性能や防塵性能が高い製品が各種生産されている。危険物工場などで使用できるよう安全増防爆仕様のホーンスピーカーも存在する。

出力は天井スピーカーや壁掛スピーカーなどよりも大きく、10~30Wという大容量の製品が多い。30W級の出力であれば、第2シグナル音圧で115dB級の音圧を得られるため、大規模駐車場の放送用や、地域への広域放送などで効果を発揮する。

より長距離に音を到達させられる「ストレートホーンスピーカー」と、比較的広範囲に音を広げられる「セパレートホーンスピーカー」がある。

広域放送用のホーンスピーカーの写真

ストレートホーンスピーカーは直線上に細長い形状となってより、指向性を鋭くし長距離への音の到達を重視した設計である。対してセパレートホーンスピーカーは、コーン形状を幅広にすることで拡散範囲を広げており、案内放送に適している。

ストレートホーンスピーカーやセパレートスピーカーは、1台1方向による計画が通常であり、防災用として複数設置すると、音と音が重なりあってエコー状態となる懸念がある。音圧を高めるために入力を大きくしても、音の歪みが発生するため好ましくない。

品質を保ったまま音の到達距離を延長する方法として、複数のホーンスピーカーを組み合わせた「ホーンアレイスピーカー」の不況が進んでいる。アレイスピーカーは体育館の大空間音響に活用されている技術で、同じ音圧の音源が2つあれば、約+3dBの音圧上昇を期待できるうえ、同じ場所ならの放送のためエコーを極力抑えられるという利点がある。

 
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