電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 保安灯(ナイトライト)
深夜、夜間など、自然光で照度を確保できない時間帯及び場所において、安全な歩行のための最低限照度を確保するために取り付ける小型照明器具。
夜間であっても歩行できる最小限の明るさを維持する「ナイトライト」機能と共に、停電時に強制点灯する「保安灯」の機能を持たせた一体型照明器具が一般化している。
個人住宅の廊下など、建築基準法によって「非常用照明器具」の設置が義務付けられていない建物であれば、ナイトライトを兼用した保安灯を設けることで、停電時の安全性が高まる。
誰も使用していない廊下において、照明器具を常時点灯させるのはエネルギーの無駄であるため、人がいる場合のみ点灯させる「人感センサー内蔵」のナイトライトや、周囲の照度を検出して、十分に明るければ消灯する「明るさセンサー」付きの照明器具も販売されている。
従来のナイトライトはナツメ球が用いられていたが、消費電力が5W程度あり、ランプ寿命が短いため、LEDを用いた保安灯を選定すると良い。LEDであれば消費電力は1W未満であり、球切れの心配がなく長時間の点灯が可能である。
ナイトライト、保安灯の機能に加えて、器具本体に充電池を内蔵し、取り外すことで懐中電灯として利用できる製品もある。住宅用途であれば、足元灯としての機能しかないナイトライトを選定するのではなく、保安灯機能や懐中電灯機能を持った複合製品を選定することで、より安全性の高い照明計画が実現できる。
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