電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 光天井
拡散透過性のパネルを天井面に設置し、パネル上部に照明器具を内蔵し間接的に光を照射する全般照明。半透明なアクリル板などをパネル状に加工した乳白色のものが多く使われ、光源を透過させることで照明器具の輝度を緩和する。
天井面で大面積が明るくなると、見上げ目線に広がり感が生まれる。明るく開放的な空間を作り出す照明手法のひとつで、照明器具を目立たせたくないという意匠コンセプトがある場合、多々採用される。
ランプ交換のためには光天井を全て取り外さなければならないため、長寿命な照明器具を内蔵するのが一般的。白熱電球など発熱が多く寿命の短いランプを使用するのは適さない。発熱が比較的少なく長寿命な「蛍光灯」か、より発熱がない「LED照明」を内蔵すると良い。
光天井として一体的に発光する面の大きさは、パネルの製作可能サイズに制限される。目地なしで天井全体を光らせることは難しく、パネルを支えるために1.2~1.3m程度の格子下地が天井面に現れる。
光天井用のパネルは照明器具からの熱による変色や、ほこりによる汚れが発生するため、定期的な清掃が必要。汚れを報知すると美観や明るさ感が損なわれるため、ランプ交換以外のランニングコストも大きい。アクリルやガラスパネル以外に、ガラスクロスを用いたシェードを張る工法も普及している。
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