電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > ペンダント照明
天井から吊り下げて取り付ける方式の照明器具。照明器具への電源供給のため、吊り下げるワイヤーやチェーンに電源コードを一体化してものが一般的である。
住宅ではダイニングテーブルの上部、業務施設では喫煙所や休憩所のテーブル上など、局所照明として利用するのが一般的である。吊り下げることで目に入りやすい高さに取り付けられるため、デザイン性を高めた製品が非常に多い。国外輸入品などもあり選択肢が豊富で、高価な製品では20万円を超えるようなラインナップも一般的である。
住宅用途での取扱製品が非常に多いことから、国内流通製品では100V電源で点灯する製品が非常に多く、引掛シーリングで取付することができ、取り外しが可能な製品が多く生産されている。
基本的に天井ある引掛シーリングに対して取付となるため、位置を移動させることは困難だが、テーブル位置に対して微調整したい場合は、引掛シーリングにダクトレールを取付けし、アダプターを経由してペンダント照明を取付け、微調整を図るということもできる。
ペンダント照明は吊り下げて取り付けることになるため、風や地震などの影響で揺れ、複数台のペンダント照明を並べて取付している場合に、器具同士が接触して破損したり、ガラスが割れるといった事故が発生しやすい。器具通しをワイヤーで繋いだり、吊り下げ高さを変えるなどして器具通しが接触しないようにすべきである。
また、天井に埋め込まれた照明器具などと違い、器具本体によごれやほこりが付着しやすいため、ダイニングテーブルなど食品を扱う場所では、頻繁に清掃することで汚れが落下しないようメンテナンスしなければならない。
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