電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 平均照度
光束法により床や机上の水平面照度を測定・計算し、求めた照度の平均値。平均照度は「平均水平面照度」であり、均一な室内空間の明るさを示す指標として有効である。
平均照度による照度計算は、簡易手法で明るさを数値として評価できるという利点があるが、スポットライトなど局所的に対象物を照らす照明器具における照度算出には適していない。
屋内全般照明における平均照度の算出は E = F×N×U×M / A という計算式によって行う。
F : ランプ光束(lm)、N : ランプ灯数、U : 照明率、M : 保守率、A : 床面積(㎡)
照度の値はランプ光束だけでなく、室の形状や天井高さによって変動する「室指数」、ランプが効率良く光を放出する形状になっているかを示す「照明率」、経年による汚れなどを考慮した「保守率」によって大きく変化する。
執務空間など椅子に座って作業する場所の平均照度は、作業面高さを机の高さに指定できる。一般的には85cmを作業面高さとするが、和室など座業の空間では40cmを机の高さとして指定し、平均照度を算出する。
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