電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > パルスピック
2024.8.30
電力会社が受電点に設ける取引用計器から、電力量信号を得たい場合に設けるパルス検出装置。中央監視装置などにパルス信号を転送することで、課金情報のデータとして活用するなど、施設管理用データとして用いることが可能となる。デマンドコントローラーに伝送すれば、警報の発報や空調機等の停止によるデマンド超過を防止することも可能となり、施設管理に欠かせない装置のひとつである。電力会社が提供するVCTや電力量計に直接接続することなくパルスを検出できることが特徴である。
パルスピックからのデータを用いない場合、受電点に設ける電力メーターやマルチメーターの電力量を使うことも可能であるが、電力会社のデータと誤差が発生するため、パルスピックのデータを用いるのが望ましい。東京電力など主要な電力会社は、取引用計器から50,000パルス/kWhの信号を提供しており、このデータは申請すれば借用を受けることが可能であるため、高圧受電時は電気供給に関する手続きに合わせて、50,000パルスの申し込みをすることが一般的である。
パルスピック本体は搭載機能によるが、100,000~150,000円程度の価格帯となっている。
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