配線ダクト(ファクトライン)

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 2024.2.20

配線ダクト

天井配線ダクトは、ライティングレールのように天井に対して可搬式の電源取り出し部を設けたものであり、特別教室や作業場など、机ごとに電源が必要な場所に用いられる。パナソニックでは「ファクトライン」という商品名で販売されている。配線モールについても同様に「配線ダクト」とよばれているが、ここでは工場用のプラグ接続型レールについての説明としている。

単相100Vを取り出すものから、三相200Vの大電流を取り出すような大型のものまでラインナップが多く、単相の100Vコンセントや200Vコンセント、動力コンセントを自由に取り出すことができ、作業用や実験用に広く採用されている。

天井から吊り下げるリールコンセントの写真

配線ダクトの範囲でコンセント位置を移動することも可能で、プラグインにより抜き差しも自由に行えるため汎用性が高い。レイアウト変更や位置変更などにも柔軟に対応できるというメリットがある。配線ダクトにはリーラーコンセントを設けて、どこでもコンセントを取り出すことができるよう施工するのが一般的である。大容量の製品にあっては、フィードインジョイナーやプラグインブレーカーなど、バスダクトに類似した施工方法が可能となっている。

配線ダクトはコンセントを主体とした作業電源を取り出すものであり、ライティングレールのようにスポットライトなどを取り付けることはできない。照明器具を取り付ける場合は、照明器具用のプラグを取り付けるなどして吊金物を取り出す必要がある。

配線ダクト本体は規定の長さを組み合わせて使用するが、長さが長すぎた場合などであっても、建物の壁面を貫通するような施工をしてはならない。下向き施工を原則とし、横向き施工が必要な場合は埃除けのカバーを取り付ける。

また、配線ダクトから分岐回路を取り出す場合は、内線規程における幹線の分岐と同じように、保護ブレーカーによる分岐回路の保護を検討しなければならない。

 
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