SPD

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SPD

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落雷によって発生する雷サージから、設備機器を保護するために用いる装置。落雷には、設備機器に直接落雷することで発生する「直撃雷」と、落雷によって発生する雷電流の分流や、電磁気を要因とする「誘導雷」があり、主に誘導雷による被害を軽減するために用いられる。

設備機器に直接落雷した場合、これを保護するのは極めて困難である。直撃雷を防止するために、設備機器の付近に避雷設備を設け、雷電流を大地に安全に誘導するのを基本とし、これに影響される誘導雷による異常電圧や電流も、同様に設備機器に影響がないように大地に逃さなければならない。

誘導雷や逆流雷電流の影響を強く受ける部分に「クラスⅠ」のSPDを選定するのを基本とし、影響が比較的小さな場所であれば「クラスⅡ」を選定すると、性能とコストのバランスが良い。

SPDは電源回路だけでなく、通信回路、インターネット回線、カメラや放送設備の配線などにも適用できるため、屋上や屋外などで落雷の影響を受けやすい場所では、これらSPDを使い分けて保護するよう計画する。

SPDは経年による劣化のほか、雷電流を受けることで故障するおそれがあり、内部短絡による発火や発煙といった被害を受けやすい。故障警報や劣化警報を搭載した機種を選定するだけでなく、安全に切り離しを行うための「SPD分離器」を使用し、過電流に対する協調が確保できるよう計画する。

SPD分離器は従来、配線用遮断器が用いられていたが、近年ではSPDメーカーによってSPD分離器が開発され、高い安全性が担保されている。

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