電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > PE管
内面をエポキシコーティングし、外面をポリエチレンで被覆した鋼管であり、ケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管としての規格を満足した保護管のひとつである。電気設備分野では、内線側の引込用高圧突き出し配管としての採用が多い。
特に地中埋設配管においてはアルカリや酸といった外部腐食要因に対する耐性が高く、地中埋設工事で問題となりやすい電食に対する性能が著しく高い。外線側の地中埋設配管としてはPE管による施工が基本となっているため、需要家側の電力会社への突き出し配管についても、PE管にて取り合いするのが原則となる。
UGSなど、官民境界となる責任分界点以降は、FEP管やG管などに配管を変更して施工する事が多い。需要家内の内線工事としての採用はほとんどなく、高圧ケーブルを保護するための引込配管としての採用が一般的である。
ライニング部分は衝撃によわく、キズにより剥がれてしまった場合は防食性能が失われる。補修塗料や補修テープで補修しなければ、その部分から腐食が進行して破損につながるため、人通りの多い場所など損傷のおそれがある場所での露出配管工事には推奨されない。基本的に埋設配管用として用いると良い。
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