電気設備の知識と技術 サイトロゴ

🏠 電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > KIV

KIV

屋内配線や盤内配線で使用される配線のひとつで、特に分電盤や制御盤の盤内配線に使用されることが多い、電気機器用ビニル絶縁電線である。IV電線よりも素線の撚数が非常に多く、より曲げやすいという特徴を持つ。ケーブルサイズは0.5sq~325sqまで幅広く販売されているが、22sq以上はJIS規格に定められていない。また0.5sqは電気用品安全法の対象外であるため、JISや法規制を条件とする用途での使用には特に注意を要する。

KIVはIVよりも柔らかく曲げやすいという特徴があるため、盤内で配線を張り巡らせる用途に適しており、盤内の電力線として広く用いられている。対して、電線管に収容して敷設することが基本となる施工で用いることはなく、そのような場合は単線または7本撚線であるIV電線を用いるのが基本となる。

IVは電線管内に収容してスイッチやコンセントの電力供給用に用いられている。IVとKIVの違いは素線数のみとなっており、電線管施工ではIV電線、盤内施工はKIV電線を用いると覚えて差し支えない。盤内配線は狭い箱内での配線工事となるため、可とう性が高い電線を用いることで施工性が向上する。

被覆の性能についても、IVとKIVに明確な性能の違いはなく、可とう性の違いが大きな特徴として区分されている。盤内配線としてKIV電線を用いる場合、被覆色は黄色とするのが標準である。ただし可とう性があるからといってロボットアームなど激しい動作による屈曲性が求められる用途に用いることはできない。

エアコン室外機
電気の仕組み、発電所から家庭に送られる電気の流れ、直流と交流の違いなどを紹介。
風力発電
新エネルギーとして代表的な太陽光発電、風力発電、燃料電池や、排熱再利用など。
ライティングレールに取り付けられたスポットライト
照明設計の基礎知識、実務における応用、電球の特徴と選定方法などの照明設計。
分電盤の測定写真
電気計算の基礎となる幹線設計やケーブルの選定方法、配線器具の計画、電線管の種類と使い分け。
設備時計
電話、LAN、テレビ共聴、構内通信、電気時計など、弱電設備の設計や計画について。
ボックスに収容されたケーブル
電力ケーブル、通信ケーブル、光ファイバーなど数多く存在するケーブルの特徴を解説。
柱上に取り付けられた変圧器と電線
受変電設備の設計、各種保護装置の選定方法、受変電設備を構成する保護リレーの種類と整定方法など。
誘導標識
非常用照明、誘導灯、自火報、非常用発電機、防災用蓄電池など、災害発生時に使用する防災設備を学ぶ。
机の上に置かれた辞書
電気設備の関連業務を行うにあたり、必要と考えられる各種資格について学ぶ。
自然をイメージした植栽
カーボンニュートラルを達成し、二酸化炭素の排出を削減と吸収の技術について解説。
辞書を見る人
電気設備で使用される機器、材料、技術、指標や単位を解説したオンライン電気設備用語辞典。
計算機を操作する人
電気設備設計で用いられることの多い計算ツールを公開。
プライバシーポリシー
サイトを閲覧するための表示環境、公開情報に対する免責事項、閲覧時のプライバシーポリシーについて。