電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > IDF
MDFで受けた電話幹線を、各階・各所に振り分けるために用いる分散端子盤のひとつ。「Intermediate Distribution Frame」の頭文字から、IDFと呼ばれる。大規模建築物では、MDFに数百から数千の電話配線が引き込まれるが、これを全ての使用場所に敷設するのではなく、電話交換機などを経由して利用される。
MDF1ヶ所から全ての場所に配線するのは現実的ではない。配線の行き先を明確化し、かつ利用効率の向上を図るため、各階・各エリアにIDFを設け、所定の範囲をサブの端子盤で対応するのを基本としている。
IDFは、弱電端子盤とも呼ばれており、電話配線だけでなく、インターホンや放送設備の端子台、テレビ共聴の分配器やブースター、通信用HUBといった分散機器を、電話配線と共に一括収容することが多い。これら通信機器は電源を必要とするため、IDFに100Vが得られるコンセントを設けておくと良い。
電話設備や通信設備の計画、配管設計などについての詳細は電話設備・交換機の種類と特徴を参照。
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