電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > DINレール
制御用のリレーやタイマーなど、制御盤や分電盤内に大量に設けられる制御部品を簡易に固定できる金属製のレールである。DINは「Deutsches Institut fur Normung」と呼ばれるドイツの工業規格であり、DINコネクタなどドイツ基準の規格が定められている。
表面は白アルマイトなどで平滑に仕上げられており、キリ穴または長穴が均一なピッチで設けられており、DIN規格に準拠した制御部品であれば、制御機器をネジなしで取り付けることが可能である。
制御部品をひとつひとつ取り付けするのは、作業労力が大きくなってしまうし、配線も煩雑となりがちである。共通化された金属レールを事前に設けておくことで、配線も整理でき、盤内部の占有スペースを小さく抑えられるという特徴がある。DINレールには35mm幅、15mm幅などがあるが、国内では35mmの製品が一般的である。
DINレールの本体はアルミ仕上げであることが多いが、アルマイト仕上げなど酸化被膜を生成したものについては、導電性が失われる。よって接地を施す場合には鉄製や銅製のDINレールを使用することになる。
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