電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 暗渠(カルバート)
四方をコンクリート壁で囲まれた密閉空間であり、電線や配管を敷設するための空間として利用される。暗渠(カルバート)の内部には、特別高圧や高圧の電力ケーブル、通信用ケーブル、水道管、ガス管など、主要なインフラ設備を集中敷設でき、更新性や施工性が良好なため、公共道路の下部などに敷設されることが多い。
暗渠の中には強電線や弱電線を整然と通す事ができ、改修工事も容易となる。暗渠内に敷設する電力ケーブルは十分な放熱性能を確保できるため、許容電流を最大限に活用できる。
直接内部に排水を流すことも可能で、地域の雨水メイン管路として使用する事例もあるが、この場合は電線や通信線は敷設されない。
正方形または長方形のカルバートは、ボックスカルバートと呼ばれる。カルバートは高強度コンクリートを主体とした構造となっており、外部からの衝撃に強く、耐久性が高い。
カルバートの据付工事に際しては、生産する工場から運搬し、クレーン等で揚重して据え付けるという施工手順となるため、現場打ちコンクリートと比べ、天候による影響を受けにくいという利点がある。
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