電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > アースターミナル
接地線を接続するための端子で、コンセントプラグ一体ではなく、接地線を別に用意し接続するための配線器具のひとつ。自動販売機や洗濯機を設置する場所で採用することが多いが、コンセントと一体になった「接地極付コンセント」を採用することも多い。
アースターミナルを設ける場合コンセントチップ1マス分を必要とする。接地線はアースターミナルの下部から挿入する構造のため、プレートの最下部を使用して、プラグ接続の支障にならないよう配置する。
アースターミナルに接地線を接続する場合、レバー状のカバーを開き、接地線を差し込んで元に戻すというワンタッチ動作の製品か、ネジを緩めて下から接地線を差込み、ネジを締め直す。
洗面所やキッチンにおいては、ウォシュレット、冷蔵庫、電子レンジなど漏電による事故のおそれがある特定機器に対して、接地線の接続が求められているため、接地端子の設けられたアースターミナルが必須となる。
洗濯機の取付工事において、近接する水道管にアース線を巻き付けるような接地工事が散見される時代もあったが、近年では水道管の材質がポリエチレンとなっていたり、配管が地面まで導通していないことがほとんどで、施工方法では有効な接地工事とならない。アースターミナルに接地線を接続するのが原則である。
接地線は接続しなくても電気機器が動作するため、接続せずに電子レンジや洗濯機を使用する事例も多いが、水回りの電気機器は漏電が発生しやすく、漏電した電気機器に接触して感電事故を引き起こさないためにアースが必要である。洗濯機、冷蔵庫、電子レンジは、接地線を適切に接続するのが義務付けられている。
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